Medical Volunteer Battalion “Hospitallers”.
The eastern part of Ukraine.
Spring 2022
Photo provided by Oleksandr Sokolenko, MD

　Providing paramedical assistance in a Mitsubishi L200, converted to Casevac for transportation of the wounded directly from the front line.
　前線から負傷者を直接後送するため、負傷者後送車に改造された三菱L200で救急医療処置を実施する。

　Civilian pickups are used for casualty evacuation because they are more affordable and have lower risks of being shot down than ambulances and helicopters.
Unfortunately, Сasevacs become almost disposable at the front line – it is a great fortune if the car can survive more than two missions.
　民間車両（中でもピックアップトラック、SUV車）を負傷者後走車に用いるのは、より手ごろで、かつ救急車やヘリコプターよりも攻撃される危険性が低いからだ。
残念なことに、負傷者後送車は前線ではほとんど使い捨てである。2回以上の後送ミッションに耐えることができたならば、それは非常に幸運なことなのだ。
　Casualty evacuation, or Casevac, is a term used in the military to describe the wounded transport – whether civilians or soldiers – in severe condition from the site of the injury to a medical or trauma facility where they can receive emergency medical care. Casevac is more often carried out by air, although patients can also be evacuated by vehicle. In such cases, timing is essential because the patient’s life is at stake – literal life or death.
　負傷者搬送（Casevac）とは軍事用語で、民間人であれ兵士であれ、重篤な状態にある負傷者を負傷現場から救急医療を受けられる医療施設や外傷施設に搬送することを指す。負傷者搬送（Casevac）は航空機で行われることが多いが、車両で患者を搬送することもある。このような場合、文字通り生死がかかっているため、タイミングが重要である。

（注）負傷者を搬送するにあたって、救急車と明確にわかる外見、赤十字を掲げる、などはロシア軍のターゲットになりうる。前線で救急車が走行した際、やはり明確にターゲットにされて医療者も含めて全員殺害され破壊し尽された。このため、一般車両を救急車として改造し、外見を救急車と思わせないようにして後送に当たっている。この写真も一般車両を改造した後送車で実際に後送中の内部の様子である。そこまでしてすら車両は攻撃されるため2回以上使うことのできる車両はほとんどない。当然ながら乗員も明確に医療スタッフであることを示す格好はしていない。

Listen about “Evacuation”:

撮影者の声（サイズが大きいためご注意ください）：